ニッコールSオート35mmF2.8(後期型)の描写 2010.10.23



1960年代に発売のもの凄く古いレンズ。45年位も前の発売です。



35mm域での描写。(APS-Cでは52mm相当)絞りF8.。夕方。プラス0.5補正。
倍率色収差はやや多い方。
歪曲は、さすがに35-70mmや43〜86mmと比べると格段に少ない。やや樽が感じられる。

東京写真ニッコールSオート35mmF2.8

43-86mmと違って最短撮影距離は非常に短い。絞りF8.。風がありましたがシャープに撮れています。
F8ですががボケが非常に良い。収差の残し方が良いのでしょうね。
ここではF2.8でも撮っています。露出プラス補正。

東京写真ニッコールSオート35mmF2.8

やはり格段に歪曲が少ないのは安心感があります。だだ、解像度は43〜86mmの方がややあるようにも感じますが、撮影条件が違うので再検証が必要かなとも思います。


当該レンズは黄変が見られます。おっと思いました。探していたのですよ。
確かな証拠はありませんが、あくまでも推察ですが、この頃のレンズはトリウムレンズの可能性があります(ないない)。
まあそうでなくても全く困りませんが。ニコンレンズにはトリウムレンズがないだろうと言うのが定説。


「ニッコールSオート35mmF2.8 後期型 主な仕様」

6群7枚構成。
重量:200g。
発売時価格:\22,500。

東京写真ニッコールSオート35mmF2.8

モノクロ写真


金属製のカメラにはやはりこのようなレンズが良く似合います。嫌う人もいるようですが、tokyoはシルバーのリングやらツートンカラーになっている所がとても気に入っているのです。レンズ内側の刻印も好みです。レンズに写り込むという理由で、後発のレンズはテーパーを付けず、その後のレンズは外側に刻印するようになったりしてます。

東京写真ニッコールSオート35mmF2.8

テスト機とニッコールレンズ。(カメラが壊れますので非Aiレンズは装着しないで下さい)
黄変もなんのその、ホワイトバランスは自動です。
東京写真ニッコールSオート35mmF2.8



つづく

BACK