曇りのち晴れ 3

   
目の前を過るケーブルと幾重にも連なる線路。

ひしめき合う建物。




すべて人間が造ったものばかり。


こんな隙間のような街角に、自分の棲家を重ねて思う。





雲は全てを灰色に染めて去っていく。


やがて、抜けるような青空がついてくるだろう。

   
フジGS645W

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