以下に中古レンズを選択し、レンズシステムを構築する参考組み合わせを記載しました。
この中古価格は当方が独自に収集したものですから、あくまでも目安・参考として下さい。
よって価格を保証するものでも、記載事項を保証するものでもありません。

フルサイズ対応レンズチョイス表


ざっと考えただけで普及価格帯のラインナップはかなりありますが、現行品では半数位と減少します。
これ以外にも、市場にはDタイプやGタイプ以外のレンズが多数存在します。やはり距離情報があるDタイプのレンズが使いやすいのですが、
描写は大きく違いませんのでそれ以前のでも良いでしょう。ただマイナーチェンジと共にコーティングなど異なる場合があります。
改善によりレンズ仕様が異なる場合もあり、そういうレンズも選択肢になるでしょう。

AFレンズ 参考中古価格 チョイス1 チョイス2 チョイス3 チョイス4 チョイス5
18-35/3.5-4.5D 35,000
24-120/3.5-5.6G VR 35,000 35,000
24-50/3.5-4.5D 15,000 15,000
24-85/2.8-4D 30,000 30,000
24-85/3.5-4.5G 20,000 20,000
28-105/3.5-4.5D 16,000 16,000
28-105/3.5-4.5G 17,000
28-70/3.5-4.5D 8,000
28-80/3.3-5.6G 5,000
28-85/3.5-4.5D 10,000
70-300/4-5.6D 15,000 15,000 15,000
70-300/4-5.6G VR 40,000 40,000 40,000
80-200/2.8D 70,000 70,000
合計 105,000 75,000 35,000 31,000 55,000

チョイス1:24mm〜200mm:現行品24-85mmレンズと旧80-200mmの組み合わせ。24-85mmはEDレンズを使用していないが15枚のレンズを使用。80-200mmはVRがないのが難点。

チョイス2:24mm〜300mm:24-120mmVRレンズと70-300mmVRレンズの組み合わせ。やや重いのが難点。現行品ですが24-120mは設計が古くモデルチェンジが待たれます。70-300mmVRは優秀ですが作動に多少がさついた感じがあります。

チョイス3:24mm〜300mm:24-85mmGタイプレンズと普及型70-300mmEDとの組み合わせ。望遠がやや力不足ですがローコストで仕上がります。余裕があれば現行品の24-85mmDにしたい。

チョイス4:28mm〜300mm:28-105mmDタイプレンズと70-300mmDタイプのローコストな組み合わせ。画質ならば下位のレンズですが28-70mmDタイプを選択した方が良いかも知れません。何れにせよこのクラスのレンズはもうじき中古市場からも姿を消すでしょう。

チョイス5:24mm〜300mm:24-50mmDと70-300mmVRの組み合わせ。帯域につながりがないが実用上不便は感じないと思われます。

まあ欲を言えば、望遠域には80-200mmを選択したいものです。しかし正直なところ、80-200mmは重い(約1.6キロ)し大きいのでかったるいことになりかねません。tokyoはかつてトキナーの80-200mmF2.8を所持していましたが、ほとんど使わずじまいでした。これらのレンズを使い続けるためには、風景を撮る、車で移動する、モーター内臓のレンズでない場合はトルクの強いカメラを使用するなどそれなりの覚悟が必要です。これは70-300mmVRでもたいして違いませんが、約750グラムと重さだけは軽いので助かります。

AFレンズ 参考中古価格 チョイス1 ここでは47万円から37万円までの組み合わせになります。
最も頻度が高いだろうと考えられる、
24mmから28mmの焦点域にVRがありません。
風景に三脚であれば問題ありませんが、手持ちを考えるならば
次期製品のVR搭載を待つしかないでしょう。
14-24/2.8G 160,000 160,000
16-35/4G VR 110,000
17-35/2.8D 130,000
24-70/2.8G 150,000 150,000
28-70/2.8D 100,000
70-200/2.8G VR旧 160,000 160,000
合計 470,000

ここにあるレンズは理想のレンズ群と言っても良いでしょう。ただ、重量は三本で3.4キログラムになりますから相当な覚悟が必要です。
描写は非の打ち所がないものですが、価格ほどの差があるものでもありません。特にチョイス1は、
絶対的な描写は良いものの一般的ではなく、純粋なプロ用として考えた方が良いでしょう。

前群の普及型レンズで撮った写真が後群のレンズで撮った写真を超えるのは、ほぼ画面の周辺と言って良く
比べて解るレベルと言えます。はっきり言って初心者には解り難い差かも知れません。
ただ、写真に傾倒しているユーザーならば、その程度の違いがとても気になるのです。

高級なレンズで目に見えて違うのは、逆光などによるフレアーやゴーストなどの違いになります。
他の収差の出方は、星や夜景、建築物など厳しい撮影状況でなければ解り難いでしょう。

ただレンズという物は単に光学性能だけではなく、カメラとのマッチングがとても重要です。小さなカメラに大きなレンズは非常にバランスが悪く、カメラが軽くレンズが重いと非常に疲れます。また逆に大きなカメラに小さなレンズも同様で、適度な大きさ・重さがないとこれも使いづらいものです。
例えばD90(620グラム)ですが、24-70mmF2.8(900グラム)を装着すると前が大きく重くとても疲れます。やはりF5やD3等の大型カメラ以外はきついでしょう。D300S(840グラム)などにはかろうじてOK。(ちなみにF100は785グラム)ただし、カメラも含めると大変な重さになります。
それは70-200mmなども同じです。

よって、前群の低価格レンズ群の出番は非常に多くなるという訳です。

APSサイズの場合はこれらのレンズの他に専用のレンズが使えるので、非常に選択肢は広いですね。
D300ならAF18-200mmVR一本で全て間に合います。これはD90でも同じです。
ただ、広角域の歪曲は目立ちますから、それなりのレンズの使い分けは必要になります。

レンズもカメラも新品が一番ですが、理解して買うならば中古も充分に選択肢の範囲です。

ここには記載しませんでしたが、生産中止されたマニュアルレンズにも優秀なズームレンズが多くあります。
また単焦点レンズは全く別の性格のレンズですから、また別の機会に考察することとしましょう。


レンズを使用する上で最も注意を要するのはブレです。
充分に絞りシャッタースピードに余裕があっても、ブレはかなりの確立で起こります。このブレというものはじつに厄介で、
およそ考えられない状況でも発生します。ですからレンズの評価は非常に難しいのです。

そして次に問題なのは、どこにピントを合わせるかということです。被写界深度とは切っても切れない関係ですが、
絞りとピントは別物なので厄介なのです。
いわゆる開放値の大きい高級レンズほど面倒なことになります。
18-200mmならラクチンに撮れたのに、24-70mmや70-200mmだと苦労するということにもなりかねません。
絞りとボケはじつに手強い曲者なのです。

そういうピントのハズレなどを訓練ずるのは、じつは昔に戻ることしかありません。
つまり単焦点を使い切ることなのです。しかもマニュアルの。
単焦点レンズは焦点域が固定ですから、ピントが命。つまり、紙のように薄いピントの世界にどっぷり漬かることになるのです。
そういう世界に長く居ると、ズームレンズのフォーカスのなんちゃらがだんだん解るようになってきます。
じつは、
いちばん手強い相手、つまり最強の相手はズームレンズだったことが解るのです。
なかなか上手くは撮らしてくれないのです。





あひゃひゃひゃひゃ。
またわしじゃわい。
総弱高、もといそうじゃったか。
なるほどのう、ズームレンズは手強いかったか。
なるほど感心しきりじゃわい。


またでたか、くそじじい。消えろー。

あひゃひゃひゃひゃ。
とりあえず退散じゃ、飯時なのでのう。
あひゃひゃひゃひゃ。




つづくぞい。


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