ミノルタAF ZOOM 75-300mm F4.5-5.6




1986年2月に発売された75ミリから300ミリをカバーする望遠ズームの最初期型。
重量は865グラムとやや重い。
今から24年も前に発売になったレンズです。あの時代貴方は何をしていましたか。
レトロなレンズと共に、時代を思い出してみましょう。

東京写真 ミノルタαレンズ AF ZOOM 75-300mmF4.5-5.6

1985年ミノルタは世界初の本格オートフォーカスカメラを発売しました。(ミノルタ資料・以下も)
それがα7000です。(カメラグランプリ'85、インターカメラ国際賞、ヨーロピアン・カメラ・オブ・ザ・イヤー'85 受賞)
このレンズはカメラのラインアップの一環として発売されたと考えられます。

1985年日航ジャンボ機墜落事件がありました。御巣鷹に消えた坂本九、大女優夏目雅子が亡くなった年でもあります。
1985年マイクロソフト・Windows1.0が発売される。この後1998年にWindows98が発売されるまで、
日本ではNEC9800シリーズが席巻していました。それまでは写真をパソコンに取り込み
保存するなどとても不可能な時代であったのです。もちろんインターネットも黎明期であり、メールだけの世界でありました。

1986年フジフイルムは「写るんです」を発売、大ヒットする。
1990年フジクロームベルビアが発売される。
ニコンでは1988年、F801とF4を発売。1990年にはF601を発売する。ミノルタは1988年α7700i,1990年には
α8700iを発売しています。

この時代に、誰がソニーが一眼レフに参入すると予想したでしょうか。当時ニコンやキヤノンに勝るとも劣らない強力な
レンズラインナップを敷き一世を風靡したメーカー、ミノルタはもう存在しないのです。


「ミノルタAF ZOOM 75-300mm F4.5-5.6」

1986年2月発売。
11群13枚構成。
絞り羽枚数9枚。フイルター径55mm。
重量865g。
発売時価格:\87,500。

このAF75-300mmは連綿と続く75-300mmレンズの最初の製品です。
次期製品は材料などのコストダウンを計り、発売価格は4万円台に抑えられました。
世代を重ねるごとに全長も抑えられ、初期型の面影は全くありません。
古きよき時代の、貴重なレンズと言えるでしょう。


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TOKYO PHOTOGRAPH by shayuzin

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