ソニー動く 2010.2.22
やっとソニーから新製品開発の発表です。 これほど嬉しい知らせはありません。 ミラーレス一眼の発表とともに、APS-C中級機の年内発売が明言されています。 あーやっとソニーに中級機がやってくるのです。 ソニーに期待するのはソニーファンだったからではありません。 ソニーがミノルタのカメラ部門を引き継いだ時、ソニーは初心者として勉強すると公言しました。 その謙虚で真摯な姿に、こよなく写真を愛する者は心打たれたのです。 大企業のソニーなら、独自のカメラを造ることなど容易いのです。しかしソニーはそんな安直な道を選びませんでした。 あえて一歩づつ歩む道を選んだのです。αの製品を見るとそこにはソニーの試行錯誤が垣間見えます。 ソニーはファミリーユースと女性たちに一眼レフの門戸を開きました。 僅かではありますがその努力は芽を出そうとしています。 ソニーの中級機を待っている人は多いと思っています。そしてソニーが努力を止めない限り、写真家はソニーを 見捨てることはありません。 優秀なGレンズ、そしてカールツアイスのレンズは写真家の憧れであり垂涎の的なのです。 そのような商品を抱えるソニーはほんとうに幸せものです。 写真家のために何をすべきか、それを問い続けることがとても大切なのです。 tokyoがニコンを好きなのは単にカメラが良いからではありません。 残念ながらそれはまるで違うのです。 ニコン開発者のミスターニコン氏。彼はカメラを流行に載せることは決してしなかった。 カメラは道具であることの他に、道具として共に生きる道をカメラに与えました。 シャッター音や作動音、重さや質感、それは一緒に付き合って行く上ではとても大事なことなのです。 彼はそのことを誰よりも承知していてカメラを造ってきたのです。 もしかしたらカメラを手に命を落とすことだってあるでしょう。tokyoもそう思っているし、多くの写真家は カメラを抱えて死んでいくのではないでしょうか。それが写真家冥利というものでしょう。 写真は命がけで撮るものではありませんが、写真家にとっては自分の分身以上のものなのです。 ソニーにはそんな資質があるように感じます。 またそうあって欲しい。 石の上にも三年。ようやくソニーは一眼レフを作っているメーカーだと認識されてきました。 他社に学ぶ。そして過去に学ぶ。それがあれば必ずや写真家の心を掴むことができるでしょう。 デジタル一眼レフは未だにフイルムカメラを越えてはいません。 いやいや画質のことではありません。 こころです、心が超えていないのです。 写真家の心を写すのが写真機なのです。 つづく |