シグマSD1開発発表  2010.9.22
 




SDファンなら万歳をしたことだろう。
じつはわしも、会社だったが心の中でこぶしを突き上げやったーと叫んだのじゃ。
待望のAPC-Cサイズで4600万画素(実質1530万画素)と強烈だ。現在のフォビオンは1400万画素とは言え、実質480万画素しかなく解像度の不足は致し方ないものであった。実質1530万画素ならば、フツーのAPS-Cはもとよりフルサイズをも凌駕するだろうことは想像に難くない。脅威と言って良い。シグマの画質に付いては今更多くを語るつもりはないが、導入に今一歩踏み切れなかったのが画素であった。今までは、やはり同じ土俵で論じる(考える)ことができなかったのだ。
画素数が同じならば、圧倒的にダイレクトセンサーが優位である。これはどうしようもない事実で、これからは評価が随分と変るのではなかろうか。ローパスなど絶対にないほうが良いし、カラーは三層が当たり前であるべきだろう。
願わくば、他社もこのようなダイレクトセンサーを早く開発商品化してもらいたいものである。

価格は不明だが、他社の中級機と真っ向にぶつけるべきである。シグマにとっては旗艦機種なのだろうが、価格は抑えないと普及はしない。普及しなければ、シグマの情熱も伝わらない。そうではなかろうか。
シグマはオンリーワンであってはいけない。何故ならば、芸術は誰にも平等であるからだ。フォビオンセンサーを超えるセンサーが当たり前に広がることが、写真には必要なことだろう。CDの普及もデジタルの普及も特許を超えて初めて人類の財産となるのだ。
シグマよ、オンリーワンになるな。シグマよ、リーディングカンパニーとなれ。

全ての写真家のために。



いいこというなあ、やっぱし。

おまけじゃ。
シンガーソングライターで行こう。なーぜか。
弁当はコンビニが良い。でも、弁当屋が作ったものを並べて売るだけ。わしは昼はいつもこの冷たい弁当じゃ。
あはははは、温めないよもう面倒じゃからのう。家では、近所のスーパーで弁当を買う。スーパーは自家製なので、ある意味味も良いし安心だ。しかし、冷たいのは変らん。そんで近くの弁当屋(これ本物ね)で買うと、揚げたてほくほくよくこんなんで商売できるなあ儲かるのかなあと本当に心配する。もちろんここが一番良いに決まっている。だから、30分は待たされる。さて、最初に戻ろう。
目的を達成さすのには、出来合いが一番早い(コンビにね)、満足度は弁当屋(本物ね)が当然一番になる。
つまり、シンガーソングライターなのである。

光学メーカーはおレンズを造るのだけれど、カメラも造らなければ結局レンズも売れない。というか、語れんじゃろ。フイルムメーカーも然りじゃ。昔は皆、そんな意思を持ってカメラは自作自演されたのだ。
つまり、シグマはサードパーティでありながらそれを捨てなかった。いや、今後もそれはないだろう。
自社のレンズを語るのに、他社のボデイではなんちゃらほいなのじゃ。昨今はフイルムではなくて、デジタルだからなおさらなのじゃ。
シグマのレンズは優秀である。それが故に、光学メーカー(違ったか)のレンズと比較され重箱の隅を突かれる。いや、じつはそうでもしないと按配が悪いのじゃ、なんとか光学メーカーのおレンズと差別化しないと立つ瀬がなくなるからである。

プロがサードパーティ製のレンズを付けてクライアントの前には出るような土壌は、日本には全くない。持っている機材により、カメラマンの技量まで判断されてしまうからじゃ。なんだかなあ。プロは機材に責任を架せられないために、最高のものをもって仕事をする。なーんて、笑っちゃうね。自分じゃ何にもできんのだよ。あはははは、また話がそれたぞい。ついつい本当のことを言ってしまう。あははははは。
シグマはふつうの人は知らん。これはまず間違いがない。しかし、ニコンやキヤノンはたまたオリンパスは知っている。あっ、ペンタックスもね。まあ、ふつーの人が知っている。市民権を得ているのじゃなあ。

このサードパーティメーカーにも、当然のようにながーい歴史があったことを、ふつーの人達は全く知らない。
レンズは高価。これは今も昔も何ら変わらない。レンズ一本が5万も6万もいや10万円もするなんて、知らない人はビックリ仰天するのじゃ。わしのゲストですらそうじゃった。それはいいとして、連綿とつづくおカメラの歴史の中でサードパーティメーカーの果たした役割、功績には感謝状を贈りたいと言うのが写真家の本音である。写真を撮る機会を身近にさせてくれた功績は何にも替えがたい。

安かろう、悪かろうとボロクソに言われたこともある。全く情けない次第、先人になりかわりお詫びしたい。サードパーティ製レンズは、間違いなく写真家に夢を与えた。純正レンズならもっと良く写るのではないか、写真が上手くなったら純正レンズを買おう。そんな夢をあたえてくれたのじゃのう。しかして、わしは随分と長い間サードパーティ製のレンズのお世話になった。貧乏であったからだが、写真家であり続けられたのはシグマさん、タムロンさんのお陰です。

ほんとうにありがとう。




つづく。

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