ニッコール年表24mmF2.8  2010.11.3




ニコン資料によりニコンレンズを考察してみよう。
この考察は、当ホームページでの勝手な考察でもあることを最初にお断りしておく。
多分に推測も入るが、もとよりこのコーナーの性質なのでこれもお断りしておく。
なお詳しくは「ニッコール千夜一夜物語」を参照されたい。(参考資料:ニコン、ニッコール千夜一夜物語」

1967 ニッコールNオート24mmF2.8発売。

1960年に脇本氏設計による28mmF3.5が発売されているが、僅か4mmの拡大とは言えど設計は大変に困難であったとされている。それで7年後にようやくデビューとなる。
1972 ニッコールNオート24mmF2.8(C)発売。

多層膜コーティングがなされた。
1975 ニューニッコール24mmF2.8発売。

ニューニッコール群の一環製品である。
1977 Aiニッコール24mmF2.8発売。

この年すべてのレンズがAi化の洗礼を受ける。
1981 Aiニッコール24mmF2.8S発売。

このレンズは2010年現在も発売中である。
非常に息の長い製品であるとともに、完成度の高さを感じるものだ。
1986 AFニッコール24mmF2.8S発売。

オートフォーカスが搭載される。
1991 AFニッコール24mmF2.8S(ニュー)発売。
1993 AFニッコール24mmF2.8D発売。

距離情報搭載のDタイプが発売される。
このレンズは2010年現在も発売されている。

現在では28mmからのショートズームよりも24mmからのズームが多いようだ。少しでもワイド化をしたい現われなのであろう。
確かに、まあまあ自然な写りが得られるのも24mm位までである。良く単焦点並みの描写と言われるが、それは単焦点があって初めて比較されるものである。つまり、もとの単焦点がいかに優秀なものかを確認するようなものでもある。また同様に単焦点を凌ぐ写りとよく言われるが、比較の対象になったというわけであり単焦点レンズが存在しなければ比較にもならない。
名誉なことと捉えるべきであろう。




(じゃわいじじい談)

じつは、これだけ優秀なレンズでありながら、じゃわいじじいは未だに24mmF2.8を手に入れていない。
なーぜか。

それには理由がある。
その一は、レンズが比較的小型であることである。
設計者の苦労はともかく、大きなレンズが欲しいのである。そして重いレンズを好む。
どれだけ性能が向上しても、小型のレンズは好まないのじゃ。

その二。

とはいうものの、先駆者のレンズがやはり欲しいのである。順番なのだよ。
いま24mm位からのズームはニコン用、ソニー用とも結構持っていて、とりあえず間に合う悲しさじゃわい。

その三。
あはははは。価格じゃ。
残念ながら(でもないか)、後発の製品は今だ現役で売っている(ニッコールオートではない)が、
お値段があれでねえ。高い、高過ぎるのじゃ、わしには。
24mmともなれば、中古でもそれなりに高い。買えない買えない。





つづく。

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