プリントの数値について

無責任のようですが、数値については自分で研究してください。
状況が異なれば、数値が一緒でも同じ仕上がりにならないからです。 
フイルムの現像時間やプリントの現像時間などは製品に添付
している説明書を熟読して理解することです。 現像処理は化学反応だから、
同じ条件ならば必ず同じ仕上がりになるので心配はいりません。 
当サイトで述べてきているのは、処理液などを節約したり色々なフイルムを
使用したりするイレギュラーなやりかたなので、興味のある人は個人の責任
で実験してもらうしかありません。 

引き伸ばし機の数値は、次の数値よりスタートします。

イエロー Y マゼンタ M シアン C
65〜70 40〜60 0


※ 2004年現在・コダック新印画紙発売で数値が変わっています。
   M60-Y45 スタートになります。上記は旧数値です。

コダック、フジ、コニカともフイルムのマスキング濃度が違うので、
それぞれ推奨の数値は異なります。
数値が大きいほど、フィルターの濃度が濃いので露光時間は長くなるります。
東京写真ではこの数値より少ない数値を使用しています。
充分な暗さの部屋で処理ができないので、露光時間を短くするためです。
絞りをあけると、しっかりとしたプリントが得られないので、絞り値は変えないからです。

イエロー Y マゼンタ M シアン C
45〜55 30〜20 0

ネガプリントでは、プリントに強く出ている色を加えます。 
つまり、イエローが強い場合はイエローを加えます。 これらのフィルターは補色の関係に
なっているので、赤が強い場合はマゼンタとイエローを加えると適正になります。


ただし、この数値だとマゼンタを減らすことが難しくなります。
(シアンのダイヤルが必要になります)どうしてもマゼンタを減らさないといけない場合は、
イエロー65〜70・マゼンタ40でやり直します。 通常はイエローの数値が大きく、
マゼンタが上まるようなら何かが異常です。


通常はシアンを使うことはありませんが、プリントにシアンが強い場合はマ
ゼンタを減らすかシアンを加えるようになります。三つのダイヤルを使っていると、
シアンのダイヤルを戻しわすれたりするので、
できるだけイエローとマゼンタのフィルターだけで補正したいですね。


ポジプリントにおいては、イエローとシアンのみで通常マゼンタは使いません。
下はポジプリントの数値です。

イエロー Y マゼンタ M シアン C
60〜90 0 20〜40

ポジプリントては、プリントに強く出ている色を減らします。 
ブルーが強いならマゼンタとシアンを減らすようになります。加えるならイエローを加えます。
これらは、光の三原色の原理なのでご存知と思います。 ポジはネガと全く逆になります。 

※ 新印画紙にバージョンアップした時は、必ずメーカーのデータを取り寄せてください。

※ 2004年現在、各社印画紙・現像液共に新商品にグレードアップされています。
   よって、上記記述は現在の仕上がりを保証するものではありません。

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