退色したネガからのプリント例、PCによる補正(2002年当時の事情)


ネガの例で説明した1970年のプリントです。最初から色は出てませんでした。
そのまま黄色くなった感じです。 年月を感じさせるプリント。
家の前に写真やがありましたが、現像はやめてて弘前まで外注に出してて、出来上がりは
一週間先でした。
実はこの写真を撮った次の日に、コダックのポジフイルム「コダクローム25」も使っていて、
ポジもありますがさすがコダクロームは退色していません。当時コダクロームやエクタクロームは地元で売ってなくて、現像も東京に送るので一ヶ月も待たされた時代のことです。
コダクローム25は相当使いにくいフイルムでしたが、未だこのフイルムを超えるフイルムは出ていません。売れないのも、製造中止になったのも良く理解できます。
上のプリントをPCに取り込み色補正したものです。霧の出ている状況がわかります。
この状態なら充分実用になるといえます。32年前のプリントも、印画紙に色素が残っていれば
ある程度補正は可能なのです。
印画紙には色素が残っているが、ネガには残っていないので、ネガからこのように補正することはできませんでした。
これは1980年のネガから自家プリントしたものですが、色や濃度で失敗したプリントです。
あとで参考になることもあるので、失敗プリントでも捨てないほうがいいてす。
これはL版サイズ、裏にイエロー、マゼンタ40-30 露光3秒とメモが書いてあります。
こういう花だけの場合は、基準になる色がはっきりしないので色合わせが非常に難しくなります。
人物が入っていれば、顔色や肌の色で補正はしやすくなります。
上のプリントは第一に白が抜けていないようです。それにどうもつつじの色も違う感じがします。
それでPCにより補正したのがこれです。 焼き直したならPCと違い、鮮度は増すでしょう。
これらは600dpiで取り込んでいて、画質も相当落としています。
アルバム代わりなら、これ以上劣化の心配はないのでいいかも知れないですね。


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