フイルムによる違い


<コダックエクター25>

一番感度の低い超微粒子フイルムです。写真でもわかるとおり、日陰の部分が青く写っています。ポジフイルム同様許容度の狭いフイルムで露出には注意が必要です。下にあるフイルムと比べ、一見して色のりや滑らかさが違うのがわかると思います。残念ながら、35mmフイルムや街中のラボでは再現が困難です。一見デジカメの写真にも似ているが、どっこいこれは全紙のプリントにも耐えるのです。
このくらい微粒子になって初めて、レンズの性能が問われるようになります。
<フジG-100>

フジのG-100は、リアラエースが出るまでのフジの120サイズの標準フイルムです。落ち着いた、どちらかといえば地味な色合いのフイルムです。過不足もなければ面白みもないが、安心して使える万能フイルムといえます。人物撮影では肌の階調が滑らかで、赤色も飽和しません。 すぐれた描写をします、この写真は露出オーバーでハイキーになってしまいましたが、覆い焼きをすることでローキーな作品を造ることも可能です。 このように色が少なく光量が多い条件は、ネガフイルムのもっとも苦手な撮影条件で、これは白黒でも変わりがありません。
<フジ400>

400ですが、6×7サイズのフイルムなので粒子の粗さは感じられません。コントラストがそんなに強くないのはカラーネガフイルムの共通の特徴です。ポジフイルムだと、もう少し影が強くなることでしょう。梅や桜は色が微妙で、35mmのフイルムを使いミニラボで自動仕上げをするのではこのような感じは再現できません。ネガフイルムの実力は相当なものですが、ほとんど発揮出来ていないのです。
<コニカ160>

1995年の撮影。期限切れ1年のフイルムを捨てるのがもったいないので撮影現像したもの。期限切れのせいではないと思いますが、発色は穏やかです。非常に地味な色合いです。プリントはいいのですが、当方のスキャナーがついていけなくて荒れた感じになってしまいました。手が黒いのは日焼けのせいです。フジもコニカも、写真館向けの感度160のフイルムは総じてコントラストが強くなく、滑らかな描写をするのでポートレートを主に撮る人は試して見るのもいいですね。
ただし、撮られた本人が好むかどうかは保証の限りではありません。

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