天秤に掛けてこそ生きる   2019.10.22


世の中は面倒くさい


人間というものは、常に物事を天秤に掛けて生きています。 天秤ならば重ければ下がり、川ならば下に流れる。

それが普通であり、何も不思議はなく異論もありません。

人が困っているときに、進んで力を貸そうと言うのが ボランティアの活動。 そこに見返りはありません。

そこに天秤は存在しないのです。 あるとすればその上に乗るのは、その人の気持ちの重さ。

損得よりも、心の方がずっとずっと重いのです。


災害だけではなく、身近な所にもその法則は存在します。 

世の中には、義理と人情という言葉がありますが、概ね義理が優先するのではないでしょうか。


苦しい時に、辛い時に、不安な時に手を差し伸べてこそ・・・人としての生き方です。


遅れて来た月光仮面、どうでしょうか。 災害復旧のあとの自己都合のボランティア活動は、どれほどの意味を持つのでしょう。

生きていくために天秤に掛けることはとても重要。 世の中は常に取捨選択を余儀なくされます・・・極めて常套なのです。

しかし天秤に掛けないがために失うものがあったとしたらどうでしょう。 そんな中にも、失わないものが必ずあるはず。


生きていくことは大変なことで、現代社会で取り残されないためには人間関係は欠かせません。 誰しもがその歯車の中で

生きています。  そんな社会で義理人情の物差しが必要な時になったら、暫し立ち止まることも必要なのではないでしょうか。


人生は二度ありません。 何かを失うのもひとつ、何かを得るのもひとつかな・・・。


兎角この世は面倒くさい・・・。

                            


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