日本には避難命令と言うのが存在しない  2022.7.13


避難命令がないので避難しない人もいるはず



実は日本には「避難命令」は存在しません。 避難指示や勧告は存在します。

これら全ては、災害対策基本法という法律によって定められています。 実は、避難指示は避難命令と同じ意味合いを持ちます。

それを使わない(使えないのは)、当の災害対策基本法によるものです。


それ等の指示等は国及び地方が発令するもので、大きな責任が伴います。 命令とすれば、それは拒否できないことを指し

罰則も考えられます。 ですから、日本には避難命令と言うものは存在しないのです。

避難勧告や避難指示、これは国民には非常にわかりにくい用語です。 勧告は命令ではありません。

避難命令が出ていないから避難しないという人はいるはず。

指示もどこまでの強制なのか、それも全く国民には理解不能です。


もっとちんぷんかんな用語もあります。 緊急安全確保ですね。 一体誰に対して言っているのかです。

国民ならば、確保って何よって事になりますね。 容疑者確保なら、まあ誰でも知ってますよ。

安全確保って、人それぞれに違うでしょ。 その確保とやら、誰が確保できたか確認すると言うのか。

災害発生の危険が増大する中で、それは不可能なのじゃないかと思います。 


おかしな用語もあります。 「記録的大雨情報が発令」です。

これって、大雨が終わった後に出されます。 大雨の最中じゃないんですね。

災害は未然に防がなければいけないのですが、未然に防がないから災害が起きますね。


災害対策基本法もしかり、甚大な被害の後に出来た法律です。後の祭りです。

用語のわかりにくさは、避難を遅らせます。 大概は避難できないほどに悪化してから発令されてます。

大雨降ってる最中に避難は無理でしょう。  避難うんぬんよりも、先ずは防災なのですがそれが出来ていません。


避難指示や勧告、それは自分のことだと思わない人が多いのではないでしょうか。


BACK