良いとも悪いとも言える。

シングルコーンは特性が製造上バランスが限られる。大きければ低音寄りに、小さければ高域寄りになる。
最もバランスが取れたのが16センチであった。このサイズで低域を出すには300リットルの箱は必要。かなりの大型になるが、
バランスの良い再生音になる。横90センチ、横60センチ、奥行き50センチが最低だろう。代表的なスピーカーにダイヤトーンのP-610Aがある。
帯域は80Hz~13000Hz。750g。1970年発売時価格1700円。このシングルコーンスピーカーユニットは改良を重ね1995年まで販売されている。
1996年復刻版がP-610MBとして10000円で販売された。
近年ではフォスティクスより高性能のスピーカーが発売されており、高域は十分に伸びている。またマグネットや振動板の改良により低域も充分な
再生能力がある。しかし、高域はやや癖のある音になりがちで好みが分かれるかもしれない。現在のスピカーは前述のP-610Aのように大きな箱に収める必要はない。
帯域の狭さ、固有の音などは好みによるので、評価はどちらにも転がることになる。


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