かつてのフォスター(現フォステクス)は、自作派に人気のスピーカーユニットを多数販売していた。

その中でもFEシリーズのFE-83、8センチと小さいスピーカーは自作派に人気だった。小さくて、安くて、音が良いのだ。
小型スピーカーBOX用なのだが、大きな箱に入れると実に良く鳴る。
帯域は140Hz~21000Hzと広帯域だ。最大入力は10Wだが、十分な大音量で鳴らすことができた。
小さいのにコーン紙がビンビン動いて見た目も中々であった。
本箱を利用した箱に入れて鳴らしていたのだが、取り外してアイロンの木箱に組み入れた。
こんな小さな箱でも驚くほどに鳴った。
兎に角元気なスピーカーユニットであった。
この流れを汲むスピカーは、FE-83Enとして改良を重ねられ、延々と現在も作られている。帯域は165Hz~30KHzまで伸びたようだ。
兄貴分のFE103は50年の歴史を持つ、この下の8センチも恐らく同様だろう。筆者が使用した時期は1968年だから、8センチの型番は
FE-83じゃないと思うが、今となっては分からない。

このスピーカーユニットはかのオーディオの神様、長岡鉄男先生の「スワン」に良く使われたユニットとして有名。


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