往年のオーディオファンならだれでも知っている。天才中の天才(故人)。

オーデイーオファンの間では、江川三郎(故人)、菅野沖彦と共に有名である。
この三者は共に友優れたオーディオ評論家ではあるが、それぞれ全く違うオーディオ理論を持つ。ケーブルで音が変化すると唱えたのは江川氏だ。
また、菅野氏は優秀な録音エンジニアでローエンド嫌いで有名。長岡氏は、万人が自作できるスピーカーをと、ベニヤ合板の自作スピカーシステムを
多数設計した。著書は多数ある。
基本的にハイエンド嗜好ではない。よって、高級機の論評はほとんどなかった。安価なフルレンジのスピーカーを、合板作成のキャビネットに収めるタイプの設計を100点以上設計・制作した。いわゆる庶民の、個人の為のオーディオであったのだ。オーディオの黄金期を別の意味でけん引した、不世出の達人。
それがゆえに、天才と言っても間違いはない。


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