東京写真オーディオ東京写真オーディオスペシャル

スピーカーコードの音の違い


スピカーコードを変えると音が良くなる・・・。と大概の人は思う。ミニコンポなどに付属の細いコードなどを眺めているとそう思うのはもっともである。
しかし、現実はそうではない。たいていは交換してもその差は感じられないはずである。それには理由がある。
これはスピカーコードに限らず、接続コード全てに共通している事実である。
誤解のなきよう願いたいが、これは接続元がミニコンポなどのオーディオ製品の例である。これはパソコンも同じである。

現在使用のケーブルは以下である。

 極太ケーブルでは最も安価なモンスターケーブルNMC。
外径12.5 mm×7.2mm。切り売りで、1m800円台と手ごろ。
芯径は3mm。

 ゾノトーン6NSP-2200Meister。外形8.mm。
PCOCC線。税込み1500円程度(生産中止品)。
芯線は非常に硬い。

ゾノトーン6NSP-6600S Meister。外形14mm。
税込み7000円程度(生産中止品)
芯線は異常に硬い。
モンスターケーブルは平行2芯ケーブルなので、
ゾノトーン6NSP-2200Meisterより太い。

音は、 ゾノトーン6NSP-2200Meisterを2本繋ぐとゾノトーン6NSP-6600S Meisterに近い感じになる。音は見た目と一致する。
ゾノトーンコード6NSP-2200Meisteは音が硬いし低音に欠ける。ゾノトーン6NSP-6600S Meisterは鮮鋭な感じで、高音も出て低音もそれなりにと言う感じ。
モンスターケーブルNMCはゾノトーンと対極にあるような感じで、低音よりに感じる。しかし、良く聞くと高音もそれなりに出る。
これらの違いは、残念ながらどのスピカーでも感じられる訳ではない。

ワーフデール10.1。

購入時モンスターケーブルで接続、バランスの良い音を出していたが、
ゾノトーン6NSP-2200Meisterにしたら、全く低音が出なくなってしまった。
これは、アンプとCDも含めた相性なのだろう。

家人にもわかる訳であるから、相当な違いである。

これはゾノトーンコードの6NSP-2200Meisterが合わなかったと言うだけである。


コードと言うのはノイズの問題さえなければ、100円のコードも1万円のコードも
大差ないと言って良い。

システム自体が神経質であれば、間違いなく反応するがそうでなければ
コードの違いは感じられないのが普通である。

冒頭に書いた交換してもその差は感じられないはずと言うのはそれである。

ちなみに言うならば、1969年から1980年当時使用のケーブルは、
1m60円とか100円の電線である。もちろんかなり太めの電線ではあるが・・・。

銅線の純度の違いによる音の違いは、機器の違い程大きくない事を知るべきである。
例えばゾノトーン6NSP-6600S Meisterは高価だが、これなら大丈夫だろうという
安心感がある。これは何にも代えがたい。だから1mm3万円超えでも買おうと思う。
それに至っていないのは、あまりにも太く接続端子が加工できないためだ。



我が家のスピカーはKEFとB&W。メインの685はペアで5~6万円のスピカーである。上位機種の音とはまるで違うのだけれど、能力を100%出し切るのも
オーディオファンとしては必要なことと思っている。
これ以上無理という段階になったら、買い替えるであろう・・・。


BACK