東京写真オーディオ東京写真オーディオスペシャル


CDサンプリングの違いを計測

 TEACのDACを使用してCDの波形と、外付けDACの波形を計測する。信号では差が出にくいので、前回と同じ楽曲を使用する。
デジタルと言うのは景色と同じで、遠目に見ると変わらない。寄ってみると大違いと言うやつである。
我が家のCDプレーヤーは24ビット機(96KHz)と32ビット(192KHz)アップコンバート機。幸い新旧がある訳だ。DACもあり計測には都合が良い。
元の信号データ44.1KHzをそれぞれアップコンバートしてアナログに変換している訳だが、信号を拾うのはレーザーピックアップなので、CDと言う回転機械では
なかなか理屈通りには行かないのが現状である。今回の計測は、DENON24ビットプロセス機のCD部分をティアックのDACが使用する。安定性では問題がない所だ。
ただひとつ違うのは、DENONの32ビットプロセス機、これだけは別。メカ的にもアンプ的にも24ビットプロセス機には及ばないので、割り引いて考えることにする。
 
 DACの44.1KHzと、DENONの24ビットプロセスのCDプレーヤーを比較。
DENONは24ビット96KHzである。
 DACの44.1KHzと176.4KHzを比較。44.1KHzの176.4KHzへのアップコンバート
出力である。
DENONの24ビットプロセスのCDプレーヤーと、32ビットプロセスのCDプレーヤー
を比較。(両画像の信号の傾きは無視)23ビット96KHzと32ビット192KHzの対決。
 DACの44.1KHzと、DENONの32ビットプロセスのCDプレーヤーを比較。
(両画像の信号の傾きは無視)16ビット441.KHzと32ビット192KHzの対決。
DACの176.4KHzと、DENONの32ビット192KHzプロセスのCDプレーヤーを比較。
(両画像の信号の傾きは無視)
 
 比較的解りやすく違いが出ている所を丸印。
CDの本来の信号がどうなのかは知ることは出来ない。
44.1KHzのDACもコンバートされた信号だからだ。

24ビットや32ビットプロセスは、複雑な補正が間に入っているので余分な分どうなのか
とも思う。24ビットプロセスCDと32ビットプロセスCDでは、32ビットが良いように
思ってしまうが、ここでの24ビットプロセス機は7倍の価格のCDプレーヤーである。
結果は24ビットプロセス機が劣ることはなかった。
メカと精度の違いが出ていると思う。

DACの44.1KHzと176.4KHzは僅かにアップコンバートされた方が波形が鋭い。
32ビットプロセスCDは192kHz/32bitでアップコンバートされている訳であるから、
176KHzDACより優れているかと言うと、そうでもないようだ。

24ビットプロセス機とは、24ビット96kHz にアップコンバートされたCDプレーヤーに
独自の補正回路を噛ましたもの。32ビット機も同じ。

DACは単体品なので、余計な回路はない。寄って幾分ストレートであると言って良い。
24BitCD  44.1CD
 
176CD  
CDのギザギザな波形を綺麗な波形にしようとすると、大変な補正回路が必要となる。
全て大規模集積回路の恩恵である。このチップの開発は日進月歩であり、
20年前の100万円機と、現在の2万~3万円機では現在の方が性能では抜きんでている。
CDが出て34年だが、いまだCDの能力は未開発の所がある。
CDと言うメデァも含めて、100パーセント再現には至っていない。
1BitCD(注:測定及び撮影が異なる)  32BitCD(注:測定及び撮影が異なる)
 
 
 
   
 
 
 
 
 
   
   


BACK