定在波とフラッターエコー


聴取位置はすぐに決まると思いますが、音は思うようには行きません。 コンクリートの住宅では、必ず定在波やフラッターエコーの問題にぶつかります。

からの部屋はどうにもならないのが基本です。 音が響き、こもり、こだまするのが普通です。 手をたたくと良く分かります。

これらの問題をひとつづつ解決していかないと、まともな音で鳴らすことは出来ません。

スピーカーから出た音は複雑に(全方向に)反射します。 しかし、反射方向はいつも同じなので対策は可能です。

当然ながら、前面に向かう音の反射と後方に向かう音の反射があります。 高音は比較的対処しやすいですが、低音は非常に難しいと言えます。

かたいもの(木製の壁面)やフローリング、窓・・・、全てが元凶ですので大変ですが、物が増え部屋がどうしようもない程乱雑になると、

解消の方向に向かいます。 押し入れやクローゼットに秘訣があります。


下の図は、反射による音の遅延のイメージ図です。これは前面方向で、同時に背面方向も生じます。

下は7m×4mですが、7m×7m、7m×3.5mなどは良くありません。 これらの対策には、調音パネルが効果的です。

特に背面は必須です。 図のように側面の反射はたちが悪いので、側面にパネルを置くのも重要ですね。

この図にはありませんが、天井もとても重要です。 しかし、天井は既成の住宅ではどうにもなりませんから大変です。


   

BACK