ピアノの簡易防音  2018.1.28



ピアノを置く場合、防音に配慮は必須事項です。 密集地域でなくても燐屋がある場合、防音はしなければいけません。

完全な防音室が理想ですが、そうもいかないことも多いと思います。 以下は木造住宅の簡易防音のシミュレーションです。

-30dbから-40dbの遮音を目指すもので、あくまでも参考図ととらえてください。(机上の計算値です)

実際に工事なさる方は専門家に相談ください。 下の例は特殊で、一般的には意味をなさない場合が多いです。
   
スピカー側に家がない場合。(ペアガラス)

窓側にも家がない想定。 (ペア二重窓)

ピアノ側に隣家。(二重壁)

隣家との距離は3.5mと想定。

この条件でのシミュレーションです。

二重壁は木造住宅防音室仕様。

簡易仕様ですが、-30dbから-40dbは遮音可能

一定の効果は見込めると思います。

※左は-15db程度と思われます。
   
   
上記に、スピカー側ペア二重窓にした場合。

更に遮音効果を高めるには、スピカー側も

二重窓に。

床の防音、屋根の防音も必要です。

この例の場合空間に余裕があり、

換気扇は設けません。

つまり、ドア下部に隙間があります。

このピアノ室想定は居室から離れており

あえて防音ドアにしません。

隣接の場合は、換気扇と防音ドアが必須です。
   
   
スピカー側窓を辞めて二重壁にした場合。

より強固に遮音を高めるには二重壁が必要。

スピーカー側の窓を辞めて二重壁に。

より強固にする場合は、窓面も二重壁にする

必要があります。 その場合はドアと換気扇は

必須の勘案事項となるでしょう。

なお、音の逃げ場がなくなるほど吸音・調音の

作業が必要になります。
 本格的な防音ルームの例。部屋のサイズが一回り小さくなります。    
     
マンション等壁に隣家がある場合は面倒になります。

二重壁も意味なく、部屋を浮かす処理が必須となりま

す。
ルームインルーム、居室の中に浮かされた一回り小

さな居室を作らないといけません。 いわゆる防音ル

ームです。

また、戸建でも居室と演奏室が近い場合、同様に家

族に配慮しないと大変なことになります。


グランドピアノの場合、音は下に響きますので特に床

には配慮が必要になります。

換気扇とエアコンは必須です。

防音をすればするほど、音の逃げ場がなくなりますから、音楽再生には最も不利な状態になります。 逃げ場がないと音圧が減少しません。

これはとても厄介なことで、ぼんついたり、特定の音域が強調されたりして音がこもったり分離が非常に悪くなります。

ピアノなどの高音量の音を聴き続けるのは体にもよくありません。 本末転倒してしまうケースが多々あります。

この解決方法は簡単ではありません。 オーディオの知識がない方にはハードルが非常に高いと思われます。

防音処理や、防音室を作られる方は「吸音」「反射」「調音」「定在波」等について勉強をする必要があります。   

デッドな部屋とライブな部屋の違いを知ることも必要です。 部屋の中で手をたたくことから始めてください。



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