原点からのスタート  2018.8.23



新たなオーディオルームができましたが、置かれている機器は何一つ変わっていません。

よく、オーディオルーム構築と同時に機器を入れ替える人がいますが、これは思った音が出ない原因のひとつになります。

箱が違えば音も違うのがオーディオの世界ですから、先ずやらなければならないことは、以前の環境との違いを知ることだと考えます。

よって、今回は全く同じ設定でどのような音になるのかを徹底的に検証しました。 いや、継続して検討中と言って良いと思います。


前回の記事で述べた通り、デッドな部屋からライブな部屋に変わった差が大きく出ました。

建物の性能が旧来の旧居よりアップしていますので、音の逃げ場が全くないのです。 これは昨今の住宅では当たり前のようだと思います。

色々なジャンルのCDをかけて聞いてみましたが、特定の音が強調される状態でした。 いわゆる定在波が発生していると思われました。

ボーカル等は特に不明瞭になります。 ただ、どの周波数が問題なのかは経験で分かりました。

調音ボードの移動やスピーカーの移動など試みましたが、どうにもならない状態でした。 対策は比較的簡単なのですが、壁やら床やら

せっかくの物が台無しになります。 カーペットを敷くのが一番なのですが、せっかくのフローリングなのでこれはパスしたいのです。


対策は、毛足の長いシャギーのラグをスピーカー周りに敷くことと考えました。  

適当なサイズの円形のラグは中々見つかりませんでしたが、何とかゲット。 効果は覿面でした。

こもりはスッと消えました、ほぼですね。 ただし、響きも同様に少なくなりました。 このあたりが非常に厄介です。

ライブな音は響きが多いわけで広がり感もその分多いです。 ですから、このあたりの調整が大変だと思います。

何事にも限度なり最適な加減がある訳で、吸音のし過ぎはオーディオでは禁止事項になります。

今回の部屋は特段にオーディオ専用に作った訳ではありません。 壁の吸音や反射は考慮されておりません。

ですから、計算されたオーディオルームのような音は出ないので、聴いて良ければ良しというレベルにしたいと思っています。


何はともあれ一応、ほぼ従来のような音場に近づいたようです。 これで音を追い込みすれば良いのですね。 

機器のグレードアップはその先まだ先になります。




          

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