バイワイヤリング接続 2018.8.30
バイワイヤリング接続とは、スピーカーコードを高音部・低音部別々に接続することです。 そのためには、スピーカーの音域を調整する ネットワークが、あらかじめ別々に(バイワイヤリング用に)構成されていなければなりません。 スピーカーの端子が二組あってその間が ショートプラグで繋がれているタイプがそうですね。 高域・低域に別々に信号を送ることによって、低域からの高域の影響を少なくするのが 目的です。 アンプでは普通のステレオ配線になりますから、アンプまでの距離が影響するわけです。 厳密には、低域と高域は流れる電流が違いますからそれ用に接続コード(スピカーケーブル)を選ぶのが順当です。 我が家のスピーカーは、三組ともバイワイヤリング接続仕様でした。 影響を受けるのは高域(ツイター)ですから、効果は微妙かも 知れません。 アクの強いスピーカーは恩恵が得られないと思います。 また聴くソース・ジャンルにもよると思います。 基本はアンプまで片側二本ずつの接続なので、スピカーケーブルは倍になります。 一つのケーブルに四本銅線が通っている バイワイヤリング接続対応のスピカーケーブルも少数ですが発売されています。 音質に影響のあるのは、実はコードではなくてネットワークなのです。 いくら良いコードで接続しても、ネットワークの部品がお粗末では 効果は期待できません。 ネットワークを構成するのは、抵抗・コンデンサ・コイルです。 その製造にハンダを使っているかどうかも 大きな違いになってきます。 また、抵抗やコンデンサの質は非常に重要です。 スピーカーまでの取り回しも重要で、配線が長いと影響はあります。 内部配線のコードも特に重要で、見えない所だけにカタログ等で 充分にチェックはしたいものです。
スピーカー出口で二本にまとめられるよりは、アンプの入り口まで引き伸ばし影響を抑える理屈です。 これを発明したのは東芝(実用新案で出願)とされています。 下は計算により割り出した、抵抗による減衰値とコイル及びコンデンサの時定数です。 左の表の初めの数値はクロスオーバー周波数です。 スピーカーの特性はあばれが大きく計算通りには行きませんから、カット&トライで行います。 |