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CDはレコードより音が良いのか






CDの再生周波数帯域はおよそ20HZ〜20,000HZ。
LPレコードはカートリッジに依存し、およそ10HZ〜50,000HZ。
しかし、レコードはRIAAカーブにより平坦に補正しなければならないため実際の帯域は狭くなる。フォノ出力の帯域は20HZ〜20,000HZで
平坦さには多少の誤差が生ずるのが常である。

CDはアナログ波を、44.1KHZのサンプリング周波数で1411.2kbpsのビットレートで16ビットに量子化した記録である。
アナログの出力波形はは綺麗な線形だが、CDはややギザギザの線形になると言ってよい。記録密度を上げるほどアナログに、
つまり原音に近くなる。原則機器ノイズ以外は発生しないのでSNは良くなる。但しノイズは外部の影響を受けやすい。

レコードはレコード盤にカッティングする振幅に限度が有り、記録の制限がある。しかし記録は連続したアナログ信号なので情報量は多い。
レコードプレーヤーの発するもろもろのノイズ原が一番のネックであり、溝に左右の異なる信号(振幅)を記録するがためにステレオ感、いわゆる
チャンネルセパレーションが問題に成る。しかし、最近の技術によりこの問題は驚くほど改善されているとされる。


短じて言うと、CDはセパレーションとダイナミックレンジにて勝り、レコードは記録密度においては勝りそれらは劣る。
しかして、安価なCDプレーヤーは全てが雑音源でもあるので重量級のレコードプレーヤーに対しては及ばないことに成る。

現在は入口から出口までがデジタルである。(厳密に言うと記録から)
しかしどうもCDでは不満が出てきたのも事実である。
それでCDの上級規格であるSACDだ出来たものの、全く普及していない。コストに見合う改善が解り難いからである。
圧縮音源であるMP3が蔓延し、それで満足している者も非常に多いからだろう。
普通に聞くならばCD音源もMP3もそう差は感じられない。

いまや、パソコンを利用していかに安直に良い音を聞くのかがブームになりつつある。いわゆるハイレゾ音源である。
CDの能力すらまだまだなのにと思う。

レコードは時代遅れには違いないが、聞くほどにCDよりいい音がすると感じるのは何故だろうか。




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