東京写真オーディオスペシャル
DENONアンプとCDプレーヤーを語る
DENONアンプ、残念ながらPMA-SA11はさほど人気がない。価格帯が違うとはいえPMA-2000REが出て少々古くなったきらいもあるのだろう。 対を成すCDプレーヤーも同様である。 本格的にオーディオに回帰して、色々と聞いて納得したのがPMA-SA11であった。何より造りと重量。アンプの基本がそこにはあったからだと思う。 CDプレーヤーも迷うことなく対を成すDCD-SA11と相成った。 普通に聞いているとそれほど良さは感じないが、少量レベルにすると「違うなあ・・・」とつくづく思い知らされる。 当六畳システムではそれほど音が出せない。 夜間では非常に小さい音で鳴らすことが多いのだ。テレビ並みであろうか。そんな音量でも音の鮮明さは全く失われないのに驚く。 フツーの安価なアンプや昔のアンプは、ボリュームをだんだんに下げていくとみるみる音の鮮明度が落ちたりする、 いわゆる小さい音になってしまうのだ。 DENONのアンプはそうはならない。近似的にそのまま音圧が下がるだけに感じる。ゆえに小音量でも十分に音楽が楽しめるのだ。これは凄いことだと思う。 確かに数百万のシステムには及びもしないが、価格を考えると全く持って期待に恥じない。そう思うのだ。嫌味のない素直なアンプだと思う。 対を成すCDプレーヤーもアンプに恥じない良いプレーヤーだと感じる。出しゃばり感がなく素直に感じる。 電源コードを変えると音が変りますよとメーカーの販売員に言われたが、ようやく解る気がする。このクラスのアンプなりCDプレーヤーは接続媒体によりヌケが違って来るのだ。 それだけ固有の癖が少ないと言うことなのだろう。 CDプレーヤーはCDの良し悪しが鮮明だ。変に脚色することなくストレートに出していると感じる。同じDENONの普及価格のプレーヤーやアンプもあるが、音は比較にならない。 悪いのではなく、良く聞こえるのだ。どのソースも一様に鳴ってくれる。つまり音源の良し悪しが顕著に出ないのだ。 良い録音は良く聞こえて当たり前。美人が綺麗なのと同じでありそれ以上にはならない。数十年前の録音を現代のシステムで聞いてみると、驚かされることが多い。 昔聞きなれた音楽の素晴らしさが一段と冴え渡り蘇るのだ。 オーディオの真髄を見る思いである。 |