東京写真オーディオスペシャル
スピーカーコードの接続を見直す
スピーカーとアンプの間にはスピーカーセレクターが介在している。これが悩みの種である。スピーカーはそれぞれ個性があるので切り替えて聞きたい。 単発で接続すると大変なことになるのだ。 まあ、それでも音質の劣化は嫌なのでB&Wをダイレクトに接続してみる。結果は予想通りでセレクターを通した音と比べるとベールが一枚剥がれたように鮮明に鳴ってくれる。 それでKEFをどかして廻りに余裕を持たせる。なるほど、音場が広がる。 しかし、ここで設定を元に戻すことにする。やはりリスニングは二台体制で行きたいのだ。戻すにあたり、アンプとセレクターとの接続をバナナ端子にしてみる。アンプの方は何とかなったのだが、スピーカーセレクターが端子が抜け出てきて具合が良くない。それでセレクター側はバナナ端子を断念。 接続後聞いてみるが驚くほどに違いが出てしまった。音が明瞭になったのだ。 とまあここまでは良かったが、一週間ぶりに音だしをすると何かB&Wの音が冴えない。明らかに高音が不明瞭なのだ。それでラックを引き出し、スピーカーコードの接続を点検。 特に異常もないが念のためにコードをばらして新たに剥き直しと相成った。これは大変な作業で概ね一時間ほどかかってしまった。端子への接続が緩まないようにペンチでターミナルを極限まで締め付けるのだ。これは非常にきつい作業だ。コードが太くて芯線が半端でないのですぐに緩んでしまうのだ。スピーカーセレクターをラックに押し込んでは引き出し、何度も繰り返しその度に緩みを調べて締め上げるのだ。 しかして作業は終了。これで数時間は掛かっている。早速音出しをする。 一聴して違いに驚く。ツイターが消えたような音がするのだ。2WAYというよりはシングルSPのような感じ。刺激的な音が消え音がSPの廻りに広がる。 それぞれの楽器が以前よりも分離しているように思える。なるほど・・・、バランスが取れたのだ。音がシームレスに伝播されたのだろう。 やはり、コードとターミナルの接続は半端ではだめなのだ。どのようなコードであろうと接触が強力でないとだめなのだ。 |